「この人、私よりもいい思いしてそう…」
見た目、服装、周囲の反応などを人と比べたとき、そう感じることってありますよね。
「ま、いいか」と切り替わることもあれば、「あーあ、私だって頑張ってるのに…」と悩みが続くこともあるでしょう。
人への嫉妬心なんて持っても楽しくないし、それがきっかけとなって人間関係にヒビが入ることも。
「こんな感情、いつまでも引きずってはいけない!」
そうわかっていても、考えが頭から離れない時ってありますよね。
実は、犬や猫といった動物も嫉妬することが最近の研究で判明しています。
つまり、嫉妬は誰もがもつ、あたりまえの感情。
悲しくなったり、怒ったりするのと同じで、自然なことなのです。
嫉妬が心に及ぼすマイナスの影響力はすさまじいもの。
私自身、兄弟が自分より可愛がられるのをみてモヤモヤしました。
子供の頃の話なのに、自分が一人ぼっちだと感じ、後ろ暗い気分になったことをよく覚えています…。
読者の中にも、「自分の中にこんなドロドロした感情があったなんて!」と悩み、検索してこの記 事にたどり着いた方々が多いのではないでしょうか?
自分との付き合いは一生続きます。
無理なく嫉妬心と付き合う方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
嫉妬したとき、あなたはどう動く?女性がとりがちなスタンス・アクションは?
あなたは嫉妬したとき、どんな行動をとりますか?
妬みは、なるべく表に出したくないもの。
ですが心の中にじっと溜め込んでしまえば、自分へのストレスとなってしまいます。
繰り返しになりますが、他人に嫉妬するのは自然なことです。問題は、それをどう処理するか。
うまく折り合いをつけられず、周囲に迷惑をかけてしまえば回り回って自分にも返ってきます。
「なんだか最近、人に当たってしまう」「特定の人を、困らせている」という方。
もしかしたら、嫉妬が原因かもしれません。
以下で紹介している例を、自分の行動と照らし合わせてみてください。
人に冷たい態度をとってしまう
ちょっと身体の具合が悪いとき、嫌なことが重なってイライラしているとき。
こちらの気も知らず話しかけられると、邪険にしてしまいますよね。
嫉妬している状態はストレスがかかるので、しらずしらずのうちに嫉妬している相手、もしくは周囲の人に厳しい態度をとってしまいます。
こういう場合、相手は自分にとって気安い、ある程度甘えられる人間であることが多いです。
初対面の相手や普段顔を合わせない上の立場の人だったら、きちんと接していたでしょう。
それをしないのは、「私がここまで冷たくしても、相手は許してくれるだろう」という認識があるからです。
つまり、身近な人に冷たく接しているのは、イライラをぶつけて甘えているといえます。
周囲の人からすれば迷惑でしかありません。
また、態度に出さないまでも、無口になっている場合があるかもしれません。
その場合も、周囲の人からしてみれば、「あの人どうしたんだろう」と、気がかりになります。
あなたにとってはマイナス感情でいっぱいいっぱいで、必死に耐えている状態だとしても、他人にはわかりません。
噂話や悪口を言う
気になっている人は、やたらと目につくもの。嫉妬しているならなおさらです。
その人の一挙手一投足が気になって仕方ないでしょう。
その感想を共有したくなって、人に話してしまうのも無理はないと思います。
しかし、ちょっと考えてみてください。
自分のいないところで、友人や同僚が自分について話していたとわかったら。
「どんなことを言ったんだろう…」と気になりませんか?
逆の場合も想像してみてください。
あなたがもし噂話や悪口を聞かされたら。
多くの場合、突然相手のマイナス感情を受け止めることになって戸惑うのではないでしょうか。
こちらは楽しくおしゃべりしたいだけなのに、「ちょっと嫌な雰囲気になっちゃったな…」と、モヤモヤしてしまうこともあるのでは?
また、万一相手が噂話・悪口に対して共感してしまったら。
噂話・悪口も広がりやすいもの。
いつのまにか周囲の人々が共謀し、嫉妬している相手の孤立化を図ることだってありえます。
噂話や悪口はトラブルの種に発展しがち。続けていると、人が遠ざかってしまいます。
周囲の人にわがままをいって困らせる
よくある事例として、「恋人の連絡先を消去させる」というものがあります。
たとえばあなたに付き合っている人がいるとしましょう。
とっても好きで、ずっと一緒にいたいと思っている素敵な相手です。
自分は何より誰より恋人を優先させ、大切にしています。
しかし、恋人は友人や同僚とも楽しそうです。
なんとなく「自分は、相手にとってあまり重要な存在ではないのかも…」と不安になります。そんなとき、恋人が前付き合っていた相手と連絡を取り合っていたことが発覚。一気に緊張が増します。
あなたは”当然の権利”として、恋人に「連絡先を消去して」と要求。
そのうち「いつでも電話に出 て」「わがままを聞いて」と、要望はエスカレートしてしまいます。
いつしか側にいても不安を感じるようになり、心はどんどん離れていってしまう…。
こちらはたとえ話ですが、実際嫉妬が元原因で恋人との仲がこじれるということはあります。
なんとかして相手を自分に縛り付けようと、わがままを通してしまうことも…。
どうして女性は他人を妬んでしまうのか?嫉妬のメカニズムを理解しよう
「他人と自分を比べたくない」「周囲に冷たく当たってしまうのをやめたい」
真剣に悩み、この記事を読んでいる方もいらっしゃると思います。
大丈夫、一歩一歩前進していきましょう!
次に、「なぜ自分は嫉妬したのか」を考えてみてはいかがでしょうか。
「相手が自分より良い思いをしているように見えたから」というのは、思い込みに過ぎません。
周りにたくさんいる中で、なぜその人が嫉妬の対象になったのか。
原因はあなたの心の中にあります。
「どうしてあの人が気になったの?」と、自分自身に問いかけてみましょう。
自分が持っていないものを持っている
「嫉妬するほど優れている相手」は「自分にないものを持っている」ということです。
美しさ、モノ、生活環境…中でも妬ましいのは、「自分が欲しくてたまらないものを手に入れている」人。
特に女性に多いのが、無意識の嫉妬です。
私の経験ですが、以前働いていた職場は兼業主婦が多く、中でも最年長のAさんが強いリーダーシップを持っていました。
そんな中、新しく入ってきた同じく主婦のBさん。
当初は暖かく歓迎していたAさんですが、一ヶ月たつ頃には「Bさんってなんであんなに仕事が遅いのかな?」「何回教えてもBさんが覚えない」と声高に話すようになってしまいました。
意外だったのは、ほかの主婦逹もAさんに同調したこと。
「Aさんの言う通りです!」と強く同意して、結束を固めてしまいました。
その後、居づらい雰囲気を感じたのか、すぐにBさんは退職。まるで何事もなかったかのようにAさんたちは仕事を続けるという結末に。
後からわかったことですが、AさんたちとBさんは同じ主婦でも生活環境がまるっきり異なりました。
Aさんたちが育児と両立して働いているのに比べ、Bさんは専用のシッターさんを雇用。
そもそも就業経験のないBさんが、「一度は仕事してみたいなぁ」と思ったのが働くきっかけだったそうです。
「専用のシッターさん、いないんですか?」「働きすぎは子供が寂しがりますよ」
悪気がないとはいえ、Bさんの余裕ある態度はAさんたちの反感を買いました。
その裏側には強い嫉妬感情もあったでしょう。とはいえ、そのことをAさんたちは自覚していたでしょうか。
女性は周囲の変化に敏感なため、人を思いやる能力が高いと言われています。
本来なら仲良くなれるはずだったAさんとBさん。嫉妬というマイナス感情が招いてしまった、悲しい出来事です。
自分の立場を奪われる
想像してみてください。
もしあなたの恋人が、「君の友達はかわいいな」と言ったら、おそらく貴女はムッとするでしょう。
少なくとも、余り愉快な気分とはいえないのではないでしょうか。
では、それを言ったのがあなたの友人だったら?
家族、あるいは職場の同僚でも構いません。
彼らがあなたの目の前で、「君の友達はかわいいな」と口にしても、おそらくなんとも思わないのではないでしょうか。
どうして恋人だけが、こんなにもあなたの嫉妬心を煽るのか。
理由は簡単。
恋人が友達に注目することで、あなたは「自分の立場を奪われるのではないか」と不安になったのです。
そして「恋人の立場を奪おうとしている」友達が嫉妬の対象となります。
嫉妬感情は自分の中の劣等感、焦り、不安から生まれるのです。
私自身、初めてアルバイトを始めたとき、同時期に入った子の方が先輩方から好かれているのをみて激しく嫉妬しました。
とても性格の良い子だったので、なおさら妬む自分が嫌になったことを覚えています。
少しずつ仕事を覚えていき、アルバイト先に自分の居場所ができたことで心の平穏は取り戻せました。
要するに、自分に自信と心に余裕ができれば、嫉妬心があってもぐらつくことはないのです。
嫉妬心を和らげ、妬みをプラスに転換しエネルギーに変えよう
ここまでで、「嫉妬でどんな行動をとるのか」「なぜ嫉妬してしまうのか」についてわかったと思います。
ここからはいよいよ、「どのように自分の嫉妬心と付き合っていくか」説明していきます。
大丈夫です。
嫉妬することは誰にでもある普通の感情です。
あなただけではない、家族も、友達も、恋人も、誰でも自分と他人を比較して妬ましくなることはあります。
ただ、それによって人間関係にヒビが入ってしまうと、あなたの人生にとって取り返しのつかない損害となってしまうことも。
私自身、家族や友人に当たり散らして嫌な思い出をいくつも作ってしまいました。
嫉妬に振り回されないために、自分でできる方法を学びましょう!
「自分が嫉妬している」ことを客観的に把握する
繰り返しになりますが、嫉妬は誰もが持つ自然な感情です。
昔も今も、そしてこれから先も嫉妬することはあるでしょう。
そのたびに落ち込んだり、無理に否定しても始まりません。
「嫉妬感情を客観的に把握する」とは、「自分は誰に、なぜ、嫉妬しているのか」を明確にすることです。
紙に書き出しても良いし、信頼できる人やカウンセラーに打ち明けても良いです。
きちんと「自分は、嫉妬しているんだ」と認めましょう!
嫉妬をテーマにした本や漫画を読むのも一つの手です。
登場人物が妬むのをみて、「あぁ、自分もこうなのかな…」「こういう行動はとらないようにしよう」と、一歩引いた目線でみることができます。
「それだけで良いの?」と思われるかもしれませんが、自分をわかっているのといないのでは安心感が違いますよ。
その上で、嫉妬相手と接してみる。おそらくあなたは、冷静に対応できるでしょう。
冗談っぽく「いいなー」と言うことができれば、合格です。
気持ちのざわめきは消えなくても、自分を見失うことはありません。
自分に自信をもつ
「私にはこの人・仕事しかないの!」格好良いセリフですが、自分を追い詰めてしまう言葉でもあります。
恋人や、職場にいる自分がすべてではありません。家族や友達に必要とされているのも、かけがえのない自分自身です。
嫉妬心は、”自分の居場所”を失くすことへの不安から起こりがち。
ならば、「英会話教室」「トレーニングジム」など、新しい居場所を探してみるのもアリです。
仮に「恋人といる自分」や「職場での自分」が上手くいかなくても、「でもトレーニングジムの私は無敵だし…」と開き直れます。
気持ちにも余裕が出てくるので、他人を妬む機会はグッと減りますよ。
自分を高めることに集中する!
あなたは嫉妬するとき、何を考えていますか?
「あっ、あの人また前の彼女の写真見てる…」「私の方が真面目に仕事しているのに、上司は彼女ばっかり褒めてる…」とにかく周囲が気になって仕方ないはずです。
しかし、自分をないがしろにする必要はありません。
ここは自身に注意を戻し、自分磨きに力を注ぐのも一つの手。
他の人を見ていた恋人や上司がハッと視線を戻したら、ピカピカに変身したあなたを見つけることになるかもしれません。
目標をたて、自分磨きに集中している間は暇になることがないでしょう。
嫉妬相手のことを考える時間も減り、「人は人、自分は自分」とマイペースを取り戻すきっかけにもなります。
また、たまには「自分を高める努力をしているなんて、えらい!」と、自身を思いっきり褒めてあげてください。自己肯定感を高める効果が期待できます。
どうして私が妬まれる…?身近な人に嫉妬された場合の対処法をご紹介
嫉妬するだけではない、あなた自身も誰かに妬まれる可能性は大いにあります。
自分に非がなくても、トラブルとなってしまう場合がありますので、気づいたときは冷静に対処しましょう。
まず、家族や友人に「嫉妬されているな」と感じたときは、少し距離を置くことをオススメします。
向こうが感情を落ち着かせるまで待って、普段どおり接するのがベスト。
親しい間柄だと話し合いで解決しようとしがちですが、そっとしておくのも思いやりです。
恋人の場合は逆で、ストレスのない関係を築くためにも、心にあるモヤモヤはお互い吐き出しましょう。ポイントは感情的にならないこと。
「あなたのそういう、鈍感なところが嫌!」「他の子と比べたりしないでよ!」では、相手は責められていると感じてしまいます。
そうではなく「私は気づいてもらえなくて寂しかった」「他の子と比べられて辛かった」と、客観的に自分の感情を伝えれば、「あぁ、悪いことをしたなぁ」とすんなり理解してもらえます。
職場の人は難しです。
なぜなら、プライベートな関わりを持つほど親しくないのに、家族と同じくらい頻繁に顔を合わせるという距離感の近さが問題になってくるからです。
基本的には、嫌な態度を取られても流すようにしましょう。
受けて立つと仲がこじれてしまうし、同じレベルだと周囲にみなされてしまいます。
「嫉妬される」ということは「羨ましいと思われている」。
それを念頭に置き、大人な対応を!
どうしても嫉妬心が強く、嫌な態度の人がいたらとにかく関わり合いにならないようにしてください。
そういう人は、周囲からも忌避されます。
一定距離を保って、信頼の置ける人と関わりをもってください。
まとめ
女性の嫉妬心がどのような行動を取らせるか、そのメカニズム、対処法についてご紹介しました。
嫉妬したときに取る行動には、
- 人に冷たくする
- 噂話や悪口を言う
- わがままを言って困らせる
そして嫉妬する原因は、相手が
- 自分にないものをもっている
- 自分の立場を奪う存在である
ことが関係しています。
嫉妬心は自分だけでなく周囲に影響を与えるマイナス感情。対処法には、
- 自分が嫉妬していると客観的に把握する
- 自分に自信を持つ
- 自分磨きに専念する
などがあります。
逆に嫉妬された場合は、
- 家族・友人ならしばらく距離を置いてみる
- 恋人なら腹を割って話し合う
- 職場の人なら冷静な態度をとり、ひどいようなら逃げること
を心がけておくと良いでしょう。
とにかく人間の感情は難しいもの。特に嫉妬は、悪い方に転べば人間関係を悪くしてしまいます。
しかしそんな強い感情だからこそ、コントロールできれば、一回りも二回りも成長していることでしょう。
そんな嫉妬心と上手に付き合いながら、他人に囚われない、あなただけの素敵な人生を送っていきましょう。
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