自分の臭いって気になりませんか?「気になる!」と言う方が、恐らく、ほとんどではないでしょうか?自分ではよくわからないから、尚更ですよね。
口の臭いや、汗臭さ、足の臭い、果ては洗濯物の生乾きの臭いまで・・。私たちの生活は、ふとした事で、他人から「あの人臭い・・・」と思われてしまうような事であふれています。
しかし、上記のような臭いには、女性であれば日頃から気を使っている人がほとんどでは、ないでしょうか?
ですが、今回は、年齢を重ねてきた女性に特に気をつけてほしい加齢臭についてお話したいと思います。
「え、加齢臭って男性のものだけではないの?」と思われた方もいるかもしれませんが、女性にもしっかりと加齢臭は存在するのです。
ちなみに私の知人女性は、「飼っている猫が自分の枕のニオイを嗅いで、スゴイ顔をしたことで、気づいた」と話してました。その時の猫の顔を見てみたかった(笑)
目次
そもそも女性の加齢臭ってどんな臭い?
ネットなどで見てみると、「古い本や、畳、油のような臭い」とあります。一般的には、男性のほうがより強く発生しやすく、皆様も旦那様や父親、もしくは会社や電車などで、絶対一度は嗅いだことのある、臭いですね。
決していい臭い、とは私は思いませんが、人によっては「懐かしい」と感じる方もいるみたいです。
何にせよ、女性である自分から発生するのは、避けたい事態ですね。
自分から、加齢臭が発生してるか、確認するには
- 数日間使った、枕カバーの臭いをチェックする。
- 夕方頃の首筋の臭いを拭き取って嗅いでみる。
- 数日間使った、バスタオルの臭いを嗅ぐ。
などがあります。貴方も、ぜひ一度確認してみてください。
何が原因?悩みの種!加齢臭発生のメカニズム
さて、この加齢臭ですが、加齢の臭いと書くだけあって、若い頃は発生することが、まずありません。
が、40歳を過ぎた頃から発生しやすくなってきます。驚くことに、男性の加齢臭と女性の加齢臭は原因も発生させてる成分も、全く変わりなく、同じものだそうです。
女性の方が弱く感じますよね?それは、女性には女性ホルモンの働きがあり、臭いの発生を抑えてくれてるからなのです。
必然的に、閉経し、女性ホルモンが減少した50代過ぎからは、更に臭いが強まってしまう、ということですね。
そして、この加齢臭を発生させてる原因となっているのは、ずばり、ノネナールという物質なのです。
ノネナール発生の仕組み
- 皮脂が酸化・増加する・・・年齢を重ねた事により、皮脂腺の中のパルミトレイン酸と呼ばれる、脂肪酸が増加する。
- 過酸化脂質(酸化した脂質)が増える・・・パルミトレイン酸の発生と同時に過酸化脂質が増加する。
パルミトレイン酸と過酸化脂質が結びつくことにより、分解・酸化されてできるのがノネナールという臭い物質なのです。
加齢臭を不快にさせてる原因とは?
しかしながら、このノネナール自体はそこまで不快な臭いではないようです。前にも述べましたが、確かに、古臭い臭いって、我慢できないほどではないですよね。
問題は、このノネナールと結びつき、鼻にツーンとくる、嫌な臭いにしてしまっているジアゼルという物質です。
体内では、疲れてくると疲労成分とも言われている、乳酸を作り出します。この、乳酸が汗と一緒に出たものを、皮膚にいる細菌が分解すると、ジアゼルになるのです。
つまり、
疲労やストレスにより、乳酸が増加→ジアゼルが作られ皮膚に出て、加齢によって作られたノネナールと結びつく→空気に触れて分解される→顔をしかめられるミドル臭の原因
になっているわけですね。
(参考サイト MY LOHAS様 www.mylohas.net/)
なぜ、女性の方が臭いがそこまで気にならないのか
結論から言いますと、先ほども少し述べた通り、女性は女性ホルモンが優位だからなんですね。
女性ホルモンは、活性酸素を抑え、汗や皮脂を調整する役割をしているのだそうです。
逆に男性ホルモンには、皮脂の分泌を促す役割があり、このせいで、男性の方が臭いが強く、女性は、そこまで臭わないということなんですね。
しかしながら、加齢により女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位にたってしまうと、皮脂の分泌が活発になり、女性であっても臭いがキツくなってしまう訳です。
女性ホルモンってスゴイですね!
私は、このような記事を書くにあたり、いつも女性ホルモンの偉大さに、ビックリします。
実は、もう、生理が来るのが面倒になってしまったりする時があって、「はあ〜。いっそ、早く閉経しないかなあ〜」なんて、考えてしまったりすることもあったのですが、今はもう、女性ホルモンに土下座して謝りたいくらいです。
本当、全てのことが女性ホルモンでうまくいってるんじゃないか?と思うぐらいです。
「待って〜行かないで!!」という気持ちに生まれ変わりました(笑)
女性の加齢臭を発生しやすくしてしまうNG生活
とはいえ、年を重ねることは誰にも止められないことです。大切なのは、少しでも自分で意識して、加齢臭の原因を減らしていくことだと思います。その為にも、しない方がいい生活の例をあげてみます。
食生活
動物性タンパク質をとりすぎる
動物性の脂肪は皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を過剰にしてしまう作用があります。また、チーズやバター、マヨネーズなど乳製品も同様です。
油(揚げ物)をとりすぎる
植物油に含まれるリノール酸は、コレステロールや中性脂肪を増加させ、体内で酸化し、臭いの原因を作る過酸化脂質になります。
お酒を飲みすぎる
アルコールを体内で分解するに際は、アセトアルデヒドという物質が分泌され、これがノネナールと混ざることで、体臭を強くします。また、体温があがるので、発汗により、分泌が盛んになります。
生活習慣
ストレスをためる
現代では、すべての心身の不調の原因となるストレスですが、加齢臭においても例外ではありません。前に述べたように、ストレスにより、ジアゼルが作られ、加齢臭がきつくなります。
太りすぎる
体内で必要以上に、中性脂肪が蓄積されると、皮脂の分泌量が増え、それにより酸化する量も増加します。結果として、、加齢臭が強くなってしまします。
汗をかきにくい
汗をかく習慣があまりない事も加齢臭につながります。汗をかかないと、汗腺が弱まり、皮膚の常在菌を増やしてしまうのです。
皮膚の常在菌と、皮脂がくっつくことにより加齢臭が発生します。
適度に汗をかく習慣を身につけましょう。
洗いすぎる
臭いを気にしての過度の洗い過ぎは、肌を痛め、必要な皮脂まで流してしまいます。皮脂には(適量であれば)肌の潤いを保つ効果があり、それを流してしまうことによって、補う為に過剰に身体が皮脂を分泌してしまいます。
その為、大量に分泌された皮脂が酸化して常在菌とくっつくことによって、余計に加齢臭が出やすくなってしまいます。
タバコを吸う
タバコを吸うと、体内で活性酸素が増加し、それがパルミトレイン酸の酸化をすすめ、結果として、加齢臭の元のノネナールが多く発生してしまいます。
加齢臭改善生活の方法とは
では、加齢にあらがい、少しでも臭いのストレスから解放される為には、どうしたらいいでしょう?
日常に取り入れたい方法をまとめてみました。
食生活
抗酸化食品をとる
身体の酸化を防いでくれる有効成分、
ゴマグリナン、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、ベータカロチン、カテキン、イソフラボンを含む食品が有効です。
食品名としては、
ゴマ、アボカド、キャベツ、セロリ、ほうれん草、大葉、ニンジン、ショウガ、ピーマン、玉ねぎ、ブロッコリー、トマト、大豆、そば、レモン、キウイ、グレープフルーツ、オレンジ、緑茶、赤ワイン・・・・
などです。
食物繊維をとる
悪臭物質を速やかに体外へ出してくれる役割があり、
メカブ、納豆、昆布、ワカメ、こんにゃく、モロヘイヤ、エシャロット、ゴボウ、キクラゲ・・・
などが挙げられます。
ビフィズス菌とオリゴ糖をとる
ビフィズス菌には、善玉菌があり、これは悪臭物質の原因を減らすことができます。それと同時に、ビフィズス菌を活性化させるエンジンとして、オリゴ糖を取りましょう。
ビフィズス菌・・・ヨーグルトなど
オリゴ糖・・・大豆、ゴボウ、アスパラガス、玉ねぎ、ハチミツなど
(参考サイト GOOD AGING LABO様 www.suntory-kenko.com)
生活習慣
適度な息抜きを心がける(ストレスをためない)
ストレスはためたいなんて、誰しも思ってはいないものですが、そうは言っても生活をしていく上で、どうしても逃れられないものですよね。ですが、女性ホルモンを安定させ加齢臭を予防する為にも、読書やアロマなど好きな事に没頭して、リラックスできる時間を作りましょう。
睡眠を充分にとる
睡眠はストレスの解消方法としてもかなり有効な上、肉体的な疲労も回復します。また、睡眠不足が続くと、自立神経の乱れから皮脂の量が増え、酸化のスピードも活発になる為、臭いが悪化してしまいます。
適度な運動を心がける
ウォーキングやヨガ、軽いジョギングなどの有酸素運動を日常に取り入れてみましょう。有酸素運動を取り入れることで、加齢臭の原因である、脂質を減らすことができ、汗をかくことで、老廃物をため込まない身体作りができます。
健康的な食生活を心がける
上記したような抗酸化作用を含む食品を取り入れつつ、お肉や、揚げ物、お酒の飲み過ぎに注意して、三食きちんとたべましょう。
毎日のケアで加齢臭を軽減するには・・
上記のように身体の内側から抑える方法も、もちろん有効ですが、それでは、効果を実感しづらい・・ということがあると思います。ここでは、身体の外側からアプローチする毎日のケア方法をご紹介します。
加齢臭専用のシャンプー・ボディソープで洗う
今は、加齢臭専用に開発されたシャンプーやボディソープが販売されてます。特に頭皮は臭いが発生しやすい場所なので、気をつけてください。
身体であれば、耳、首後ろ、背中、胸元、お腹などを特によく洗いましょう。
洗浄力が強いので、入浴後に適度な保湿をおすすめします。
朝に洗髪する
睡眠中に臭いが発生して、気になる・・という方は朝シャンプーをするのが、おすすめです。頭皮はもっとも皮脂が多い場所なので、洗髪だけでもだいぶ軽減されると思います。
身につけたものはこまめに洗う
皮脂がついたままの衣類は時間と共に臭いがきつくなってきてしまいます。毎日来ているスーツなど、こまめな洗濯が難しいものは、加齢臭専用の消臭スプレーなどで予防しましょう。
シーツ、寝具はこまめに交換する
これも、衣類同様です。皮脂が浸透した寝具から、加齢臭が発生し、部屋に掛けてある、洋服や自分自身にも臭い移りしますので、できる限り撃退しましょう。
汗はこまめにふく
加齢臭は、皮脂が空気に触れ酸化せることによって起こるので、かいた汗は酸化の前に制汗シートなどで、拭き取って予防しましょう。加齢臭に効果のあるデオドラントスプレーなども今は販売してます。
私自身はまだ、はっきりとした加齢臭は自覚したことが無いのですが、疲れ切ってメイクを落とさず、寝落ちてしまった朝に、顔から出てる皮脂の脂が、なんとも言えない臭いを放っていて、昔、母の顔の臭いを「臭い」と言ってしまった時の臭いと同じ・・と気付き、驚きました・・。
それからは、どんなに疲れていても、入念な洗顔を心がけてます。また、朝の洗顔も皮脂がよく落ちる物を使用し、保湿も自分にあったものを使用しています。
保湿のさじ加減が難しいんですけどね・・・。
まとめ
女性にも、発生し得る加齢臭、その原因と対処方法について解説してみました。
- 臭いは → 古い本・畳・古くなった油のような臭い
- 確認方法 → 枕カバーの臭い、夕方頃の首筋の臭い、バスタオルの臭いをチェック
どのように加齢臭が発生するのか?
加齢臭発生のメカニズム
原因は、ノネナールという物質
- 皮脂が酸化、増加し、それによりパルミトレイン酸という脂質が増加
- 過酸化脂質(酸化された脂質)も同時に増加
この二つが結びつき、分解・酸化されノネナールになる
単体ではそれほど臭くない、加齢臭をさらに悪臭にしてしまうのが、ジアゼルという
ストレス、疲労などにより増加した乳酸が、汗と一緒に皮膚に出て、皮膚の細菌が分解したもの
→ ジアゼルがノネナールと結びつき、ミドル臭と言われる悪臭になってしまう。
女性の方が臭いが弱いのは?
女性ホルモンの働きによるもの・・・加齢、閉経などにより女性ホルモンが減少、男性ホルモンが優位に立つと、加齢臭が発生、悪化する。
加齢臭を発生、悪化させない為にもしない方が良いこと
摂りすぎない方が良い食べ物
- 動物性タンパク質、乳製品
- 油を沢山使った揚げ物
- アルコール
生活習慣で気をつけた方が良い事
- ストレスを溜めない
- 肥満
- 汗をかかない
- 洗い過ぎ
- 喫煙
改善するための方法とは
取り入れたい食品
- 抗酸化食品
- 食物繊維
- ビフィズス菌・オリゴ糖
おすすめの生活習慣
- ストレスをため込まない
- 睡眠を充分取る
- 適度な運動を心がける
- 規則正しい食生活
毎日のケア方法
加齢臭専用のシャンプー・ボディソープでの洗浄
- 朝、洗髪をする
- 身につけた物はこまめに洗濯する
- シーツなどの寝具をこまめに交換する
- 汗をこまめに拭く
などが改善策としてあげられます。
気になる点がある方は、自分に出来る方法を試してみていただければ、と思います。
自分が臭いかどうかは、気にし始めるとかなりのストレスですよね。
いろいろ試してみて、自分の身の回りの人に、自分の臭いを確認してもらってもいいかもしれません。
そして、「そんなことない」と言われたら、もう悩むのは辞めましょう。
くれぐれも、体臭に囚われすぎて、笑顔のない日々を過ごす・・・なんてことがないように、上手に付き合っていけたらいいですね。